縮毛矯正をしたらカラーは何日後にできる?同時施術は可能?疑問を徹底解説
カラーをしている女性の割合は約6割と言われており、多くの方が思い思いの髪色を楽しんでいます。
なかにはクセ毛によるお悩みを解消するため縮毛矯正をかけている人もいるのではないでしょうか。
縮毛矯正とカラー、両方の施術を受けている人によく聞かれる質問に「縮毛矯正とカラーは一緒にできる?」「縮毛矯正をした後は何日後ならカラーをしてもいいの?」というものがあります。
この記事では、縮毛矯正とカラーについての疑問を徹底的に解説していきましょう。
縮毛矯正とカラーをしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
縮毛矯正とカラーは同時施術が可能なの?
縮毛矯正とカラーの同時施術は可能です。
しかし、希望するカラーや髪のダメージレベルによって同時施術ができないケースや、美容室の方針で同時施術を行っていないケースもあります。
縮毛矯正は美容師にとって、高い技術レベルと深い毛髪化学の知識、これまでに培った経験を持っていなければ難しい施術です。
お客様がカラーと縮毛矯正の同時施術を希望していたとしても、現状を確認して失敗の可能性が大きい場合には、別日での施術を提案されることもあるでしょう。
縮毛矯正とカラーを一緒にするメリットは?
縮毛矯正とカラーの同時施術には、合計の施術時間を短縮できることがメリットとして挙げられます。
一般的に、縮毛矯正は約3時間半~4時間、カラーは約2時間を施術時間の目安として定めている美容室が多いです。
2つのメニュー時間を合計すると約6時間が必要です。
一方、縮毛矯正同時施術でカラーをした場合、重複している施術段階を省略できるため、短い時間で施術が完了することも珍しくありません。
どうしても別日に時間をとれない、身体の都合で長い時間座っているのが辛いなどの理由で縮毛矯正とカラーの同時施術を希望されるお客様もいます。
縮毛矯正とカラーを一緒にするデメリットは?
縮毛矯正とカラーの同時施術にはデメリットもあります。
同時施術によるデメリットは、ダメージが大きくなる、カラーの色持ちが悪くなる、失敗のリスクが上昇することが主に挙げられます。
また、希望するカラーの色味を選択できない場合があるなど、ヘアデザインに関するデメリットも理解しておきましょう。
縮毛矯正とカラーの同時施術に対して経験の少ない美容師が担当した場合、薬剤選定などに戸惑い施術時間が長時間化する可能性もあります。
縮毛矯正とカラーは薬剤の種類によって相性が違う
縮毛矯正とカラー剤は異なる働きを持つ薬剤であるため、相性も存在します。
特に、以下のカラー剤と縮毛矯正の薬剤は相性が良くないため、それぞれの施術に悪影響を及ぼす可能性があります。
【相性×】白髪染め
白髪染めのカラー剤自体が縮毛矯正に悪影響を与える訳えはありません。
しかし、オシャレ染めの平均的なカラー頻度が2カ月に1回なのに対し、白髪染めの平均頻度は3週間から1ヶ月半と頻繁にカラーを繰り返す傾向にあります。
白髪染めを頻繁にしている人のなかには、自分が思っている以上に髪のダメージが深刻化しているケースも多く、髪が縮毛矯正の施術ダメージに耐えられない可能性もあるでしょう。
極度のダメージ毛に縮毛矯正をすると、失敗や髪の過軟化、断毛などを引き起こすことも珍しくありません。
【相性×】ヘナカラー
植物由来の天然成分で髪を染めるヘナカラーは、一般的なカラー剤にアレルギーを持つ人や自然派素材にこだわりたい人に人気です。
しかし、ヘナで髪を染めている場合、縮毛矯正の薬剤が効きにくいケースが多く、施術自体を失敗しやすい傾向にあります。
これはヘナの染料が髪内部に蓄積することで、縮毛矯正の薬剤の働きを阻害しやすい状態になっていることが原因と考えられています。
縮毛矯正とカラーを同時にする際の順番
縮毛矯正とカラーの施術において、よく聞かれるのが「どちらのメニューを先にするべき?」という質問です。
縮毛矯正とカラーの順番は、主にカラーの要望をメインに決めていきます。
縮毛矯正を先に施術するケース
根元から毛先までフルカラーを希望される場合、一般的に縮毛矯正を先に施術します。
カラーを先に施術してしまうと、後から縮毛矯正の薬剤を塗布した際に色素成分が流出したりカラーが変色してしまうケースがあるからです。
初めてカラーをする場合や前回のカラーから1年以上空いているなど、根本の黒い髪の部分が髪の長さの半分以上を占める場合には、縮毛矯正を先にします。
このように、ケースバイケースで対応することも少なくありません。
カラーを先に施術するケース
リタッチの場合、髪の明るさだけをコントロールして前回カラーした髪と同色に見えるように調整が可能です。
そのため、カラー後に縮毛矯正をあてても色落ちや変色の心配がありません。
これらの理由から、先にカラーをすることが多いです。
ただし、前回のカラーから1年以上経過しているリタッチや前にカラーした際の色味が強く残っており色味も合わせて欲しいという要望があった時は、一般的に縮毛矯正を先にする美容師が多いでしょう。
縮毛矯正とカラーを分けて施術する場合の順番
別日に分けて縮毛矯正とカラーを施術する際に、多くの場合先に施術するのは縮毛矯正です。
その後、適切な期間を空けてからカラーをすることで、縮毛矯正とカラー両方のクオリティを保つことができます。
都合上どうしても先にカラーを施術したい場合など順番を変える事も可能です。
カラーを先にする場合、リタッチのみにするか色落ちしても良いタイミングで縮毛矯正を施術するなど、カラー施術の内容や縮毛矯正との間隔をなどに制限が提示されることもあるでしょう。
次回施術のスケジュールやヘアスタイルの希望などを踏まえて、事前に美容師とよく相談しておくことが大切です。
縮毛矯正をした髪に入りやすいカラーの色味
縮毛矯正をした髪は、内部のタンパク質や結合がストレートの形に変性・変形されているため、縮毛矯正をしていない髪に比べてカラーが染まりにくくなります。
近年開発されているカラー剤のなかには、明度を上げる事に特化していたり濃い色素を含んでいたりするものもあるため、そこまで心配する必要はありません。
しかし、アッシュ系やベージュ系などの比較的淡いカラーは染まりにくいと考えておきましょう。
反対に、赤系やオレンジ系など暖色系カラーの色味は縮毛矯正をかけた髪でも発色しやすいのが特徴です。
縮毛矯正した髪にハイライトやブリーチの施術はできる?
縮毛矯正した髪に、ハイライトやウィービング、ダブルカラーなどブリーチ剤を用いた施術を行うのはおすすめしません。
縮毛矯正後の髪は、ハイダメージで非常に繊細な状態になっています。
ブリーチ剤を用いる事で、髪の軟化が急激に進み、カラー中に髪がドロドロに溶けたり乾かすと縮れたりしてしまうこともあります。
縮毛矯正後のブリーチは、絶対にできない訳ではありませんが失敗のリスクが非常に高いです。
また、成功したとしても次回の縮毛矯正がかけられなくなる可能性があるため注意してください。
縮毛矯正をした後にカラーをするなら何日後にするべき?
縮毛矯正とカラーを別日に施術し、先に縮毛矯正を行う場合、カラーは何日後であれば施術できるのでしょうか。
一般的に言われている目安の日数と当店でおすすめしている日数を交えて紹介します。
3日後
縮毛矯正後の毛髪は非常に繊細な状態になっています。
特に施術後3日間は結合が不安定なため、縮毛矯正した髪をゴムなどで強く縛ったまま長時間過ごしてしまうと髪にゴムの型がついてしまう可能性もあります。
そのため、一般的には縮毛矯正をした後、最低でも3日は空けてからカラーをするのが望ましいと考えられています。
しかし、縮毛矯正に特化した美容師の多くは、3日間では結合は安定しないと言います。
結合が安定しても髪が強くアルカリ性に傾いたままの状態である施術後1週間は、じっくり髪を休ませるのが望ましいです。
当店でも、縮毛矯正後にカラーをするのであれば、最低でも1週間の期間を空けてから施術予約をお取りいただくようおすすめしています。
2週間後
スケジュールに余裕があるのであれば、縮毛矯正をかけてから2週間空けてカラーをするのもよいでしょう。
縮毛矯正の際にアルカリ性に傾いた髪は、約1週間かけて健康的な髪のpHである弱酸性に戻っていきます。
そのため、1週間空ければカラーをしても構いませんが、十分に髪を休める余裕があるのであれば2週間空けても問題ありません。
2週間空ければ、縮毛矯正が落ちる心配なくカラーを施術できるでしょう。
カラーをした後に縮毛矯正をするなら何日空けるべき?
カラーをした後に日にちを空けて縮毛矯正する場合は、1ヶ月以上間隔を空けるのがよいでしょう。
間隔を空けたとしても、カラーした後の髪に縮毛矯正を行うと、薬剤の反応によって色素が流出してしまいます。
せっかくカラーをしたにも関わらず、カラーの色味が落ちてしまうため、十分にカラーの色味を楽しんだ後に縮毛矯正をする方がよいのではないでしょうか。
ただし、カラーの際に明度を上げるだけだったりリタッチだけだった場合などは、最低1週間空ければ縮毛矯正の施術が可能です。
縮毛矯正とカラーをする際の頻度は?
継続的に縮毛矯正とカラーをする場合は、それぞれの頻度を理解した上で計画的にスケジュールを組む必要があります。
特にフルカラーをしたい場合は、縮毛矯正のタイミングを見計らってカラーに影響の出ないタイミングで施術を行うことが重要です。
縮毛矯正の頻度
縮毛矯正は基本的に3カ月以上の期間を空けてに伸びてきた根本だけに施術をするリタッチで対応します。
縮毛矯正のリタッチの頻度は、髪の長さやクセの強さによって異なりますがショートの場合は3カ月に1度、ミディアムの場合は4ヵ月に1度、セミロングの場合は5ヵ月に1度、ロングの場合は半年に1度を目安とするのがよいでしょう。
クセの出方などを見ながら、縮毛矯正のリタッチをするタイミングを決めていきます。
カラーの頻度
カラーは、一般的におしゃれ染めの場合2カ月に1度、白髪染めの場合3週間から1ヶ月半に1度の頻度で施術される方が多いです。
リタッチ、フルカラー、リタッチと、順番に施術してダメージを抑える方や毎回フルカラーをされる方など、施術範囲については個人差があります。
縮毛矯正も行う場合はリタッチのタイミングと合わせるのが望ましいでしょう。
縮毛矯正、リタッチ、フルカラーの順番にするなど、なるべくフルカラーと縮毛矯正のタイミングを大きくずらすのがポイントです。
縮毛矯正とカラーの施術失敗を避けるオーダーのポイント
縮毛矯正は非常に高度な技術と知識を要する施術のため、度々「他店で縮毛矯正を失敗された」という話をお聞きする事もあります。
もちろん、美容師のカウンセリング不足、技術不足、知識不足は否めませんが、その他にもお客様側のオーダーの仕方で縮毛矯正の失敗リスクを下げるポイントがあります。
最後に、縮毛矯正とカラーをオーダーする際のポイントをご紹介していきましょう。
縮毛矯正とカラーを別日に施術する
縮毛矯正の失敗に関して、カラーとの同時施術は大きな要因のひとつと言えます。
そもそも、縮毛矯正は繊細な技術です。
カラーをした直後の不安定な状態に施術をすると、高い技術や知識、経験を持った美容師であっても予期しない反応を見せることがあります。
縮毛矯正とカラーの同時施術は、やむを得ない状況であれば出来ない事もありませんが、お客様の髪を美しく保って欲しいと思っている美容師は基本的におすすめしません。
同時施術する場合のカラーはリタッチにする
別日の施術が望ましい縮毛矯正とカラーですが、やむを得ない事情でどうしても同時施術をしたい場合、リタッチのみにしておくのがよいでしょう。
縮毛矯正とカラーを同時施術する場合、どちらも100%の仕上がりにするのは至難の業です。
しかし、カラーをリタッチにするのであれば、縮毛矯正を100%のクオリティに近付けることができます。
どうしてもフルカラーをしたい場合、リタッチと縮毛矯正を同時施術後、日にちを空けてフルカラーをするなど別日の施術を提案されることもあります。
施術履歴を正確に伝える
美容師の多くは、髪に触れればこれまでの施術を読み取ることができます。
しかし、過去に黒染めやブリーチをしている髪や縮毛矯正とは異なるストレートパーマをあてていた髪、パーマをあてていたがとれてしまった髪など、施術履歴が読み取りにくいケースも多々あります。
黒染めやブリーチをした髪は縮毛矯正の薬剤が過剰反応してしまう事があり、経験の浅い美容師の失敗例として「過去にブリーチをしていたと縮毛矯正の施術を始めてから発覚した」というものが聞かれます。
美容師には、必要な情報を正しくお客様から聞き出すカウンセリング技術も必要です。
このような失敗は美容師の技術不足と言えるでしょう。
一方で、お客様が正確に施術履歴を伝えてくれると、髪の状態を正しく判断する材料となり失敗のリスクは軽減されます。
覚えている限りでも良いので、できる限り施術履歴を正確に伝えることも縮毛矯正やカラー施術での失敗を避けるポイントです。
縮毛矯正とカラーは間隔を空けて施術しよう
今回は縮毛矯正とカラーについての疑問にお答えしてきました。
縮毛矯正とカラーは同時施術できるものの、可能であれば別日に予定するのが望ましいことをご理解いただけたでしょうか。
また、日にちを空ける場合、縮毛矯正後は最短3日、髪のダメージを抑え良い状態に仕上げるなら1週間空けてカラーを施術して頂くのが理想的です。
縮毛矯正とカラーをしたい場合は、ぜひスケジュールに余裕をもって施術してください。
当サロンでは髪質改善、縮毛矯正に特化した美髪特化美容師・サトウヨウスケがお客様に感動の美髪体験をご提供します。
これまでに髪質改善、縮毛矯正で数々のお客様の髪を美髪に導いてきた技術、知識、経験をもって、縮毛矯正とカラーをしたいお客様のご相談も伺わせていただきます。
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