【ヘアアイロン温度の目安は何度?】プロがおすすめするアイロンの正しい使用方法
『ヘアアイロンの温度』
「温度の目安がイマイチ何度かわからない。」
だから、
「なんとなく使っている。」
「調べても答えが違くてわからない。」
そんな事が多いと思います。
そこで今まで『髪を綺麗にする専門美容師』として、今まで数万人の方を担当してきました経験から、
実際のリアルな問題点を踏まえて、プロでない人でも簡単に徹底理解できるように解説していきたいと思います。
ヘアアイロンで髪が傷む理由
髪の殆どがタンパク質でできています。
ここにヘアアイロンの熱が入るという事は、
【生卵→ゆで卵】になるイメージ
『生卵』→熱→『ゆで卵』
熱が入ることによって、固く形を変化させますよね。
これと同じように髪も熱ダメージも受けてしまいます。
熱ダメージは直らない
先程と同じように卵で考えますと、
『生卵』に熱を入れて『ゆで玉子』になっても、
『ゆで玉子』から『生卵』に戻る事ってありえませんよね。
これと同じように一度うけた熱ダメージは直ることはありません。
簡単に説明しますと、
この熱ダメージの事を『タンパク変性』と言います。
『タンパク変性』した髪の特徴
●髪が硬くなる
●髪が引っかかる原因にもなる
●パサつきやすい
●カラーが綺麗に入らない
●パーマの難易度が上がってしまう
この硬く固まった状態を解いて柔らかくする手段もありますので、僕は施術する際には様々な成分を使用しています。
『タンパク変性』してしまう温度は
髪がタンパク変性してしまう温度は決まっています。
乾いている状態 130度以上
濡れている状態 60度以上
濡れている状態ですと直ぐにタンパク変性してしまうので、必ず乾いている状態でアイロンする事が必須です。
アイロンの適切な温度は何度?
美容師の間でも意見が変わりますよね。
僕の結論から先にお伝えしますと、
人それぞれ適した温度は変わります
サトウヨウスケ
熱のダメージは直す事ができない厄介なこと。
ですからアイロンの温度は非常に大切な事なので、安易に「これ!」というのは危険に感じています。
ですので自分に合った最適な温度を見つけるべきです。
表示温度より伝わる温度は低い
アイロンを使用した時、
実際に『表示された温度』より『髪伝わる温度』は低くなります。
『アイロン表示温度』180度
→『髪に伝わる温度』130度
この考えをネットで見受けました。
「表示されている温度より実際に伝わる温度はマイナス50度である。」
ですが、、
これは僕は間違いだと思っています。
アイロンの使用方法や髪質はみなさん異なります。
(毛量が『多い人』『少ない人』、アイロン時の髪のわけとる量、アイロンのプレスする圧力、アイロンを放置している時間)
伝わる温度が低くなる事は間違いありませんが、全員の人がマイナス50度になるわけではありません。
自分には適さない情報により、髪が傷んでいる方は多いのではないでしょうか。
自分に合った適切な温度は
実際に髪を診てから正確に判断したいところですが、目安をお伝えしていきます。
【100度】ダメージが大きい人
カラー、パーマなど、ダメージが大きい人。
できればアイロンを使用しないほうが良いのですが、髪が広がるし使わざるをえない。
そんな人は100度のアイロンで軽めに使用する事がおすすめです。
【120度】初心者やキレイを維持したい人
『髪のダメージが気になる方』
『髪の綺麗さを維持したい人』
このような方におすすめです。
130度でアイロンを使用して、実際は温度が下がるからと言っても、毛量やアイロンの挟む力と放置時間が長すぎるとタンパク変性する可能性があります。
ですので120度の方が安心感があります。
【140度】毛量が多い人
髪の量が多く、髪1本ずつが強くしっかりしている人ですと、
上手くアイロンを使用しても120度だと時間がかかり過ぎてしまったり、夕方には元どおりに戻ってしまう事があります。
毛量が多い分140度まで温度を上げても、実際に伝わる温度が130度は超えづらいです。
【180度】プロや上級者向き
『アイロンの使用方法』『熱ダメージ』の理解が深い人のみが使用して良い温度。
使用すると問題なさそうに感じると思いますが少しずつダメージしていきます。
傷みは自分では気づきづらいので安易に使用してはいけません。
アイロンの正しい使用方法
低温でもしっかり効いてくれますので、上手く使用できるコツをお伝えします。
毛量を少なめに取ってアイロン
毛量を多くわけとってアイロンすると、
高温であっても効きが悪くなってしまいます。
ですのでしっかり効いてくれる毛量にわけ取って使用してみて下さい。
数回アイロンを入れる
「高温でアイロンを一回入れる。」というのは上級者向きで、髪質によってはダメージが大きく入ってしまいます。
ですので2〜3回アイロンを通してあげると低温でもしっかり効いてくれます。
放置は3秒まで
コテアイロンで巻き髪にする場合は、途中で放置しますが3秒以内にするべきです。
ここで長く放置しすぎると低温でもダメージが深く入ってしまいます。
アイロンの秘密
実はヘアアイロンはメーカーによって、『表示された温度』と『実際の温度』が異なる場合があります。
●実際の表示より温度が高いアイロン
●実際の表示より温度が低いアイロン
「髪が綺麗になるアイロン」と謳って、実は表示より温度が高い高額のアイロンもあります。
適切な温度を守っても実際に使用していた温度が高いと、どんなに高額なケア商品を使用しても綺麗になるはずがありませんよね。
アイロン選びも大切です。
まとめ
先程も言った通り、実際に診てカウンセリングした方が正確な事がお伝えできます。
僕からお話する事が多いと思いますが、お客様はぜひ気軽に質問して下さい♪